「つくる」を、はじめよう!

つくるを、はじめよう!

 

大学は、専門的な知識・技術を身につけるだけではなく、
それらを本質的に理解し、
さまざまな問題の解決能力を磨く場です。
そして同時に、私たちが生きるこの世界には、
答えのない問題だってたくさんある、
ということを知る場でもあります。
そんな多種多様な「?」に、受け身ではなく、
自ら手を動かし、頭をフル回転させて挑む。
確かな手応えを実感する。
八戸工業大学の「つくる」の魅力の一端を、
ご紹介します。

未知を、つくる。

工学部工学科機械工学コースの野田英彦教授が開発に取り組んでいるのは、資源循環できないプラスチックを焼却した際の熱で氷点下の冷熱を作り出す吸収冷凍機です。近年のプラスッチクごみによる環境汚染などの問題に対し、技術革新によるリサイクルや環境負荷低減の促進を目指しています。冷凍機の試験機を使った研究開発プロセスには、野田研究室に所属する学生も参加。「世界でも事例の少ない希少な研究に取り組むことは、大変だけれど大きく成長できる機会でもあると考えています。学生には工学のおもしろさ、ものづくりの魅力を体感してほしいですね」と野田教授。その研究成果に、内外から注目が集まっています。

産学官研究プロジェクト
「革新的プラスチック資源
循環プロセス技術開発」に参画

壁面ウォールアートコンテスト
グランプリ作品が
大型看板として中心街に出現

壁面ウォールアート
コンテスト
グランプリ作品が
大型看板として中心街に出現

地域と、つくる。

2020年9月8日、青い森信用金庫本店営業部(八戸市八日町)の壁面に、感性デザイン学部創生デザイン学科(現:感性デザイン学科)の高橋咲耶さん、田沢陽菜さん(ともに2023年3月卒業)が共同で描いた作品が展示され、表彰式と除幕式が行われました。青い森信用金庫からの依頼により学内で開催された「壁面ウォールアートコンテスト」で、全32作品のなかから見事グランプリに選ばれた同作品の舞台は「館鼻岸壁朝市」。毎週日曜に開かれている巨大朝市をモチーフに、さまざまな人たちが買い物を楽しむ、八戸ならではのにぎわいにあふれた光景を色鮮やかにデザイン。作品は2023年まで展示される予定です。

自主的に、つくる。

令和2年度化学系学協会東北大会(八戸大会)で、工学部生命環境科学科(現:工学科生命環境科学コース)の片山・髙橋研究室に所属する三浦聖太さん(2021年3月卒業)が、無機化学/分析化学/環境化学分野でポスター賞を受賞しました。三浦さんはこれが初めての学会参加。自然に分解されにくく、人間の健康に害を及ぼすとされるPOPs(残留性有機汚染物質)に着目し、金属カルシウムと鉄鋼スラグを組み合わせて分解する実験に取り組みました。卒業後は、鉄鋼メーカーに就職。4年間の学び、研究室で培った知識や経験を活かしたさらなる飛躍が期待されています。

初めての学会参加で
ポスター賞を受賞!

空き家をリノベーション。
新たなサテライトキャンパスが誕生。

仲間と、つくる。

「空き家リノベーションプロジェクト」(通称・アキヤプ)は、工学部土木建築工学科(現:工学科建築・土木工学コース)西尾研究室、創生デザイン学科(現:感性デザイン学科)皆川研究室および宇野研究室が中心となって推進。目指したのは、建物の利活用によるにぎわいの創出や中心街での活動拠点の構築。2020年9月、その第1弾の改修を終えた空き家が新しい形のサテライトキャンパスとしてオープンしました。作品展示やワークショップなど、学生の好奇心を自由に表現できる制作拠点として活用していく予定です。